曲目 |
解説 |
’Round Midnight
(Voice Vol.3収録) |
Words:Bernie Hanighen / Music:Cootie Williams ・Thelonious Monk
・1942年頃に作曲され、44年にCootie Williams楽団によって初録音。
その際に手を加えた事で、Williamsの名が作曲者にクレジットされている。
テナーサックス奏者、デクスター・ゴードン主演の同名映画の主題歌。(1986年)
モンクの代表曲として、マイルス・デイヴィスなど多くの名演が残されている。
・アダルトな雰囲気の曲を想像すると思いますが、
“Voice”アレンジでは、なんとも例えようのない空気の漂うイントロから
安定したリズムと、これぞ “Voice”という入り組んだヴォーカル2声が交わり
ブレイクなども生かしながら変化していきます。
ラストのアカペラまで聴き逃さずに!! |
All of me |
Words/Music:Seymour Simons & Gerald Marks
・1931年作
「なぜ私の全てを奪わないの。
あなたなしでは私はダメなことがわからないの。」と
激しく迫る情熱的なラヴ・ソング。
ビリー・ホリデイとレスター・ヤング共演のセッションが有名。(1941年)
日本では、1990年代にダイナ・ワシントンが歌ったものが
煙草のCMに使用された。
・情熱的な詩に対して、明るいメロディが特徴のこの曲に
どんよりとしたマイナーコード、そして4拍子を5拍子の曲にアレンジ。
不思議な感賞を味わえる曲に仕上がりました。 |
New York Alley
(Voice Vol.1収録) |
細畠洋一 作曲
・冬のニューヨーク、ビルの谷間に吹く風。
そんな風景をモチーフにして作られた曲。
メロディは細畠氏の好きだったマイルス・デイヴィスの
枯れたトランペットのミュートした音をイメージ。
・CDにはエレキギターのメロディで収録されている
スローなオリジナル・ジャズ。
pfでたどたどしくも綺麗なメロディを一音一音弾いてゆく。 |
Garota de Ipanema |
Words:Vinicius De Moraes / Music:Antonio Carlos Jobim
・「ゲッツ/ジルベルト」(1963年)を通じて世界に広まった
20世紀のポピュラー・ミュージックを代表するスタンダード。
ジルベルトの可憐な歌声も手伝って大ヒットし、グラミー賞受賞。
この旋律を思い浮かべたのは、イパネマ海岸の裏通りにある、とあるバー。
そのバーは、作品誕生にちなんで、
“ガロータ・ジ・イパネマ”と命名されている。
・Bossa Novaの中でも、聴いた事のない人がいない程の
スタンダード中のスタンダード。可愛らしいイントロから始まり、
オリジナルではメジャーコードの上にメロディが乗っていきますが、
美しい娘に想いを告げられずにいる切ない心を
あえてマイナーコードにして、その上にゆったりとした音符を乗せ
サビのハーモニーもプラスされて、
ミステリアスな「イパネマの娘」に仕上げました。 |
Recado Bossa Nova
(The Gift!) |
Words:Paul Francis Webster(Original W:Luis Antonio) / Music:Dijalma Ferreira
・1959年作
ジャズ・ミュージシャンの注目を集めて来たこの曲は、
80年代にマンハッタン・ジャズ・クインテットの録音により、
日本で知られるようになった。
米では63年にイーディ・ゴーメが「The Gift!」のタイトルで録音。
オリジナルは「レカード(伝言)」。
・転調が続くイントロから、心地良いテンポのBossa Novaの歌へと続く。
声の掛け合いや、スキャットの絡み合いが特徴のアレンジとなっている。
オリジナルはポルトガル語だが、よく知られている英詞で。 |
Manha de novo |
細畠洋一・柿沼寿枝 作詞 / 細畠洋一 作曲
・「新しい明日」のタイトル通り、昨日を振り返らずに明日へ、
そして夢へと向かって突き進む人生へのエールが
書かれている希望のサンバ。
・何かが始まりそうな、そんな予感がするイントロから、
徐々にラストへ向けて高揚していく。
“人々よ健康であれ!しっかり強く生きろ!
カーニバルでは歌い踊れ!”とポルトガル語の掛け声を歌に入れ、
ブラジルへの郷愁(saudage)も折り込まれている。
オリジナルでは、数少ない日本詞の一曲。 |